通常通り診療しています
発熱している方は受診お断りさせていただきます
安全な医療提供のため、ご理解ご協力のほどよろしくお願い致します

痛くなければ、いい。ワケない。

皆さまこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

ワクチンが遅いことにだんだんと糾弾がはじまりましたね。

私の周りでも、医療者でもワクチンを拒否する人がおり、さらに混迷しそうだな、と思っております。

 

さて、永久歯のむしばのリスクですが、例えばむしばが1本ある大人がいたとしましょう。

穴があいている状態。痛くもない。

これは、1本で痛くないのだから、リスクは低い、と考える日本人はとても多いのです。

イヤイヤ、虫歯になっちゃってますから。穴あいちゃってますから。

リスクが低い人というのは、虫歯がない人、菌が少ない人、いない人のことです。

 

欧米では、わざわざ有給休暇ととって、歯の検診に行く人もいます。

根本的に日本人と考え方、危機感が違うのです。

 

日本人は、歯が折れたり割れてしまっていても、また、そうでないケースでもよくある患者さんの誤解が、

『歯医者なんか痛くなければ行く必要はない。痛ければいく。いったら、すぐ治るはず』

というものです。この考えに凝り固まっている人は、正直歯科治療にむきません。

 

70代くらいになって歯周病などで次々と歯を失って、はじめて歯医者がいっていたことが大げさではなかった、と痛感するのです。

 

転ばぬ先の杖です。予防、治療、検診。早め早めが一番です。

 

では、今日はこのへんで。ごきげんよう。

削る 削らない それが問題だ

皆さまこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

桜がきれいに咲いてますね。心が明るくなります。素晴らしいです。

 

さて、むしばのお話しですが、治療の大原則のような話を今日はしたいと思います。

どういう意味かと申しますと、どんな優先順位で治療の予定が決まるのか、

もちろん患者さんの希望も関係ありますが、例えば、お任せで、といわれた場合です。

 

まず、乳歯と永久歯では、話がまったく違います。

よくある誤解に、「むしばでもなるべく削らない」という知識があり、乳歯でも削ってくれるな、というものがあります。

乳歯はやわらかくもろいし、子供は大人ほど自覚がなく歯磨きも不得手なので、アッという間に神経までむしばは到達してしまいます。

ですから、CR(樹脂のつめもの)ですむ段階の時に、むしばの治療をすませてしまったほうが良いのです。

大原則としては、『口の中のむしば菌がなるべく少ない状態で永久歯のはならびの完成をめざす』

『永久歯の健全なならびをめざす』です。

 

つまり、乳歯でウンでしまってどうしようもない歯があったとします。

それが大人の歯(永久歯)だったら、抜かないで根の治療をこころみるのもいいかもしれません。

しかし乳歯の根がウンだ状態で放置してしまったり、根の治療でも治らないと、永久歯のカタチや、出てくる場所に悪影響を及ぼすことがあるのです。

ですから、ある程度ウンでしまった乳歯(具体的には歯茎からウミが出てしまっている状態)なら、抜歯が正しい治療ということになります。

・・・なのに、お母さまの中には、まるで自分のせいで子供が歯をぬくことになってしまったのがイヤだ、申し訳ない、との気持ちからか、(そんなことないのに)かたくなに抜歯を拒否する方、抜歯という言葉を出すだけで、悪者扱いする人もいるのが実情です。

キレイな永久歯がでてくるのを目指す、パッと聞いてもわかりそうなもんですがね。

複雑な、自分を責めるタイプのお母さまだと、大変です。

 

さて、永久歯の場合は、また原則はことなります。

いろいろな考え方がありますが、私の考え方は、『むしばのリスクによる』

という原則です。これは、フィンランド式の考え方で、予防大国フィンランドの流れをくむ歯科で勉強した流儀がベースになっています。

 

つまり、小さい虫歯をみつけた時、それを削ってなおすのか、削らないのか。

それには、最初から答えなんてありません。要は、そのむしばが進みそうなのか、進まなそうなのか、それによって決めるということなのです。

次回はそのあたりのお話しをしていきます。

 

ではみなさま、ごきげんよう!

ジパングの民のメンタル・コントロール

皆さんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

 

最近、コロナによる行動規制が長いせいか、全体の閉そく感もいよいよバクハツしそうですし、

イライラしていたりせっかちな人も多いように見受けられます。

 

東京の医療従事者(先行でなくその他)のワクチンはやっと東京に到着したとか。

ワイドショーで1年前から言われていたことを、ようやく政府が最近みとめるというスピード感。(検査の重要性)

 

なぜ、このようになってしまったのでしょうか。ノーベル賞は他の国よりも多く、科学技術立国ではなかったのでしょうか。

わたしは、これは仕方のないことだと思っています。いろいろな要素がありますが、つまるところは、日本人の歴史や、国民性がそうさせていると思うのです。私たちが選んだ未来なのです。

 

これを読んでいただいている、あなたが属しているコミュニティを想像してください。

職場。ママ友のグループ。学校のクラブやサークルの仲間。老後の趣味のサークル。隣人。

日本では、すべてのコミュニティにおいて、年功序列です。誰がなんといっても、これは変わりません。先輩は先輩だし、何年目、どれだけ役職を歴任してきたか。どれだけコミュニティの歴史にかかわっているか。これがすべてです。私はこれは悪いとは思いません。そういう文化なのです。

わたしも、日本人ですから、同じです。たとえば上記のコミュニティーで、どんなに良い意見でも、自分より日が浅い、ド新人が、イキナリ大上段にかまえて、目立つ意見をいって、すぐに自分よりも上の方に飛び級でいってしまう。これはやはりよく思われません。

 

おそらくすべての日本のコミュニティーでそうでしょう。学会で新人がものすごい意見をいって席巻しているなど聞いたことがありません。ママ友でも、幼稚園や保育園に何人もお兄ちゃんやお姉ちゃんがいて経験があり、役員など歴任しているひとのほうが発言力がある。これはむしろ自明の理です。それだけノウハウがあるのですから。わるいことではありません。良い知恵の歴史とさえ言っていいと思います。

 

・・・仕事の相棒(2人で組むような仕事)を考えてみましょう。警察24時などでよく見ますが、ベテラン一人、新人一人、という感じでパトカーにのっています。新人がベテランに質問することはあっても、意見するなどという光景はみたことがありません。長いしきたりです。

 

アメリカの場合(ドラマの知識で恐縮ですが)どうでしょうか。やはりベテランと新人が組んでいても、そこにはあきらかな序列はなく、「バディ」という考え方で、ジョンだのトムだの、下の名前で呼び合います。解せないことがあれば、どんどん質問して、ディベートします。

若造、老いぼれなどと言い合い、しかし重要なところでは最大限に協力しあう。ただし意見が決裂すれば簡単に仕事をやめてしまいます。

この差。これはやはり儒教や、戦前の軍隊的教育、習慣も関係あるでしょう。

 

では、日本の都会の企業からムラの町内会まで、すべてに通じている儒教の考え方は、本当に損なのでしょうか。それは違うと思います。やはり日本は島国なので、島の中で仲良くできること。いざというときに島の外にたいして、わだかまりなく団結できることのほうが重要なのです。

ただ、新型コロナにおいては、そうした島国の中で慣れた私たちと相対するのは、グローバルな、生き馬の眼を抜くような世界で生き残りをかけてきた人種ともワクチンを取り合う構図になっています。

それは、負けますよね。どこよりも早いイスラエルは、「国民ひとりひとりが、生きのこるために何が重要か常日頃から考えるクセがからだにしみついている」らしいです。

お隣韓国のKBSをたまたま見ましたが、「どこのワクチンが」「いつ」「どこの港、空港に」「何本」「何人分」届くかを、逐一、報道しています。おそらく、かの国では、そうでもしないと国民がおこるのでしょう。

日本はどうでしょうか。そうした情報はほとんどありません。特に開示されなくても、だれがクーデターを起こすわけでもありません。騒ぐこと自体が目立ってしまうし、属するコミュニティーで終わってしまうから誰も騒がずじっといいこに待っているのです。そもそも、そうした言葉はたくさんあります。

そんなことで騒ぐほうがおかしいと、さんざん習ってきてからだにしみついているのです。

「武士は食わねど高ようじ」「心頭滅却すれば火もまた涼し」「長いものにはまかれよ」

「寄らば大樹の陰」 「言わぬが花」 「石の上にも三年」 「桃栗三年柿八年」

「いぶし銀」 「不言実行」 「縁の下の力持ち」 「〇〇さん/ちゃんスマイル」

「サムライ」「慌てる乞食はもらいが少ない」 「3日、3カ月、3年」 「心眼」

「〇〇は背中で語る、多くを語らない」などなど、、、、、

 

アストラゼネカの血栓騒ぎの実際真相は別として、日本が立ち遅れたのは、必ずしも悪いことではなかった、と感じさせます。

聞くところによると、われわれの期待する(すでに一部解明されだしているが)ファクターXがあるので、外国との交渉では、こんなことをいわれているらしいです。

「日本のみなさんは、ファクターXがあるのだから、われわれより状況はひっ迫しないでしょう。だから、あなたがたは後回しでいい」

これに対して、反論はあまりできなかったのでしょうね。

おそらくワクチンの契約も、同じでしょう。

日本人は、契約は、基本的に守ります。マスクを皆、紳士淑女的に守っているのでわかります。

外国では罰則がないと守らない。これも文化の違いです。ワクチンの契約をもし守らなかった場合、日本はきつい罰則条項をきちんと設けたのでしょうか。全然甘いのでしょうね。

生き馬の眼を抜く他の人種ならば、「もしも契約を反故にしたら、倍払う/今後契約しない/違約金を払う」などなどキッチリきめているのでしょう。

 

ああ、なんと私たち日本人の築いてきた文化、習慣は、世界的水準から見ると、ひ弱なのでしょうか。

でも繰り返しになりますがいいところも多いのです。銃もない。ゴミなどのマナーもいい。

 

だから、ワクチンが遅くても、そういう国なのです。だれも議事堂に殴り込んで犠牲者を出すようなきついデモをしたり、抗議の焼身自殺をしたりするような国民性ではないのです。

初期のコロナのクルーザーでも、委員会をつくり、紳士的でした。外国なら、海に飛び込む者が必ずいたでしょう。

これがわたしたちなのです。これがわたしたち日本・ガラパゴス島の多様性なのです。人類の多様性の一端を、役割としてしっかり担っているのです。

自分たちを卑下する必要はまったくないのです。「おかしい」のではなく、「をかし」なのです。

長くなりましたが、以上のような考えをもって、(あきらめではありません)前向きな覚悟があれば、

報道でもどかしい気持ちにいちいちならずにすむかもしれません。

 

『和を以て貴しとなす』 (604年 聖徳太子)

 

ではみなさん、ごきげんよう。

 

ムシバシシュウビョウ菌、コロナだから待ってくれるってよ

皆さまこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

 

町田はこないだの土日、駅前は人があふれていましたね。

昨年4月の緊急事態宣言とは、まったく異なっている印象を受けました。

さて、どうなるか。答え合わせは2週後ですね。

 

・・・最近増えている患者さんの傾向をお話ししますと、

「コロナで受診を控えていたので、中断していて再開したい」

という方です。状況が良いまたは変わっていないという大丈夫な方もいます。

 

しかし、残念ながら、根の治療を中断したせいで歯が割れたり、ウミが悪化して

肥大化して抜歯の適応になってしまったり、歯周病を放置してグラつきはじめてしまったり。

もとに戻らない「悪化状態」「不可逆状態(元に戻らない状態)」にある人も多いです。

 

コロナで、不要不急の受診を控えるのは、確かに理にかなっているように見えます。

それはそれとして、歯科医院は感染対策をきちんとやっていて、歯科医院のクラスターはほぼないと大阪の吉村知事も注目しているワケです。きちんと節目まで通うほうが正しいと私は考えています。

 

ここで、皆さまに声を大にしておたずねします。

 

ムシバ菌や歯周病菌は、新型コロナウィルスが終息するまで、わたしたち人間のために、

悪さをするのを、お行儀良く待っていてくれるのでしょうか???

 

・・・まってくれるワケがありません。むしろ口腔内の状況がわるければ、ウィルスにとっても住みやすくなる可能性さえあります。

また、逆説的にいうと、コロナ禍の中でも、きちんと通っていらっしゃるかたは、なぜ通われていたのでしょうか。上記、菌は待ってくれない。歯を失うことの怖さを理解されているからです。だからいらっしゃるのです。そういう方だって、本当は家にいたかったはずです。

 

残念ながら、いくらコロナ禍でも、受診をしなかったのは、その人、そのおのおのの人格の決断であり、

完全に自己責任です。自己責任、自己選択。

「コロナだったから来られなかった。だからなんとかならないか?」

 

・・・なりません。現状でのベストは尽くせますが、時間は巻き戻せません。

わたしたち歯科医は、神様でも魔法使いでもありません。

 

当院に継続通院していた方には、なるべく歯石とりの重要性もお話ししていました。

歯石とりというと軽く聞こえますが、感染症を食い止めるための、歯周病の治療です!

・・きちんといらしていた方は、もちろん大丈夫ですし、責任もって継続診療致します。^^

また、歯科医院が本当に感染の巣窟でヤバい場所だったら、政府から休業要請が来るでしょう。

一切きていませんからね。それだけでも分かりそうなもんです。

 

当院でも、深いところの歯石(縁下歯石)とりを4回から6回にわけていますが、超超超真面目に、しっかり通っている方のほうが多いです。わたしや衛生士さんの話が、無事、通じていると、ホッとしています。平たく言うと、理解できるかできないかの問題ではないでしょうか。

最近歯ぐきが引き締まってきましたね~^^ これなら安心ですね~^^

雰囲気もよいです。みなさま、歯は大事です。それこそ、よーーーく考えましょう。

では、ごきげんよう。

 

 

 

 

宮城の医師の先生の名言

皆さまこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

いよいよワクチン接種の話題でもちきりになってきましたね・・・

 

わたしも医療者のはしくれとして、とにかくワクチンを打つ利益のほうが、打たない不利益より大きいので、それをひとりでも多くの人が理解していただき、コロナに対して人類の共闘態勢を万全にしたいな・・と思っております。

 

悲しいことに、私の知人のある田舎の地方では、年配者のある人がこんな意見を言っているようです。

「医療者に先にうつというが、国は、実験台にしているに決まっている。鵜呑みにして率先して接種を受けるなんて愚の骨頂だ!」

・・・悲しいですね。なぜこういう思考回路になってしまうのでしょうか。

医療者がもし実験台で、皆調子悪くなったら、誰が医療にたずさわるのでしょうか。

この傾向が特に田舎で強いとすれば、結局、国、いや世界全体で免疫を獲得しなければいけないのに、それを妨げることになってしまいます。

また、このコロナワクチンの予防接種は筋肉注射とのことです。しょうがないですね。腹をくくりましょう。むしろ日本の予防接種が皮下注射が主流なのがガラパゴス状態らしいです。

 

さて、宮城県の取り組みについてのニュースを皆さまご覧になりましたでしょうか。

私は感動しました。

ある医師の先生が、東日本大震災の経験を糧に、医療調整チームを立ち上げ、各病院と保健所行政の間に入って、迅速に、適正に、コロナの患者さんを振り分けているらしいです。

その結果、今問題になっている、自宅で亡くなってしまうコロナの方が1/28日現在でゼロ。

素晴らしいですよね。それぞれ各病院の事情や、行政の事情など、遅々としてすすまないような因子を排除し、深くネゴシエーションしているとのこと、何より、震災で実際に、振り分けの遅れから、救える命があったのに救えなかったという無念の気持ちが、これを生かして教訓としようという気持ちになった、とその先生はおっしゃっていました。

まさに医療者の鏡ですよね。震災で亡くなられた尊い命が、無駄にならないとすれば、後にしっかりと教訓として生かされている場合だと思います。この医師の先生は、いろいろなしがらみとかあったと思うのですが、それにとらわれず、積極的です。見習いたい気持ちです。でも普通は、保身に走ってなかなかそこまでできない人の方が多いのではないでしょうか。

この先生の震災での教訓の言葉がまたひびきました。

『備えあっても、なお、憂いあり』

なるほど、と考えさせられました。まさに災害時の様子がうかがえますよね。

 

大人には、いろいろな大人がいます。

ある尊敬できない経営者がこんなことを言っていました。

 

『君ねえ、人は大人になるとね、立場でモノを言うんだよ。善悪、白黒じゃないんだよ。』

・・ひどいですねぇ。こうはなりたくないです。

 

皆で一丸となってコロナウィルスに立ち向かわなければいけないときに、こういう大人が多いと、

ウィルスの思うつぼです。宮城県の医師の先生のような医療者が、ひとりでも多いことを切に祈ります。

 

では、みなさま、ごきげんよう。

 

 

イタチごっこでもええじゃないか

皆さまこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

新型コロナウィルスは一向に収まる様子をみせませんね。ワクチンを早く打ちたいという方と、いや、様子見様子見。打ちたくない。という方と、両方いらっしゃるのではないでしょうか。

 

インフルエンザの予防接種を受けると、必ず調子が悪くなるという方や、もともと注射嫌いの方、また子宮頸がんワクチンの一連の副反応騒動の渦中の世代だった方など、額面どおりに危機感や必要性を受け取れない方も多いと思います。お気持ちはようく分かります。

 

さて。未開の島や、アマゾン奥地の集落などを、人類が新発見!見つけた時、むやみに接触してはいけない、という理由のひとつに、伝染病をもしうつしてしまったら、彼ら彼女らは免疫がないので全滅してしまうから、というのがあります。つまり、原住民は一見、筋骨隆々、自然と一体化した暮らしをして、健康そうに見えても、免疫がないのでそういう意味では実はか弱いのです。

 

数々の、偉大な医師の先生や、医療にたずさわる先人たちが、人類のために、病気の研究をしたり、ワクチンを開発してきました。千円札の野口英世先生もそうです。志半ばにして倒れた人も多いです。ワクチンは、人類の英知の結晶なのです。ヒトがヒトたる、たれる、ゆえんです。

長期にわたって、様子をみていたら、新型の変異ウィルスがどんどんでてきてしまいます。

日本が、欧米より少し遅れて接種する・・・その遅れの分、様子見できる。それで十分だと思います。

 

ウィルスの立場にたってみると、一番怖いのはなんでしょうか。やはりワクチンでしょう。

イタチごっこ上等じゃないですか。団結して集団免疫を獲得して、また大手を振ってGOTOに行こうではありませんか。

 

・・・と、医療者はこう考えると思う内容なのですが、実際は、理論的に納得するというより、感情的、感覚的、生理的なおはなしのようにも思えます。というのは、そういう経験をしたからです。

 

私が大学病院の医局にいたとき、すごく理論派で、研究熱心な先生がいました。

ある時、私たちは定期的にB型肝炎の予防接種を受けているのですが、その時、私が冗談まじりに、「注射、けっこう待った?痛かったな。ちょっと」と話しかけると、その先生は、

「いや、オレは打たなかった。注射嫌いなんだよ。」とのこと。

 

「エエーーーーーーーーーーー!!!打たないの???」

 

・・それ以上、会話はきまずい感じでしたので、ツッコミませんでした。本人もバツが悪そうでした。

大学病院で診療していると、当然、B型肝炎の人もきます。クリーンルームがあったり、それこそちゃんと感染予防してますが、予防接種して抗体があったほうがいいに決まっています。

しかも、日ごろ、研究などでやれその方法や事象の有意差はどうだ、偏差はどうだ、統計的にはどうだ、などと、数字の申し子のような人が、打ちたくないって・・・

 

ワクチン担当大臣や、厚生労働省は、大変ですね・・・いろんな人がいますからね。

 

さて、歯科医院のおはなしですが、皆さまのご愛顧のおかげで、町田エブリー歯科は、もうすぐ丸2年になります。

新型コロナ対策はもちろん、よりよい歯科医院をめざして、頑張ります。

 

保険が効くかぶせものやつめもの、ブリッジなど、私の歯科医師人生の中で、一番上手な歯科技工士さんと最近めぐりあうことができました。これもご縁です。それが最近で一番うれしいことです。

 

もちろん、自費のセラミックのほうが光沢といい素晴らしいですが、保険が効くものの、縁の精度や出来栄えが、とてつもなく上手いのです。

まずあまり調整せず、ピタっと入ります。正直、衝撃を受けました。保険でもこんなに上手い技工士さんがいるのかと、、、、、、(私の勤務時代を含めて、20年弱の歴史のなかでとびぬけてうまいです)

 

皆さま、そんなわけで、もし保険の金属の治療を選択される場合も、当院は、自信があります。

 

では、今日はこのへんで。ごきげんよう。

 

本当は怖い無断キャンセル

皆さまこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

また極端に暑い日が続きますね~。

 

今日は、『キャンセルをされるなら、連絡を事前に下さい』というお話しです。

当院も予約制なので、連絡なくキャンセルの方は、やはり非常に困ります。

(いわゆる無断キャンセル、通称ムキャン)

3回通算ムキャンの方は、予約をとれない、など、対策している歯科医院も多いです。

明朗明快なルールで、わかりやすいですよね。当院では、これといったペナルティは表向きは、ありません。

でもあまりそういう方が多いと、3回ルールを導入するかもわかりません。

 

・・・もともと、学校では、「患者教育」という概念を教わります。

生活習慣も含めて、口腔内環境、ひいては全身の環境が良くなるように、継続的な受診を促す、というものです。

・・ではなぜ、うっかりムキャンをしてしまうのでしょうか。そもそも、歯医者に限らず、飲食店、旅行社、美容院、不動産屋、車屋、習い事などなど、なんでもかんでも、その人の性質としてだらしなく、ムキャンに対して抵抗がない、また、わるいと思っていても、何歳になっても、そのクセは治らない、なかば病気のような状態です。こういう人に、やれ「患者教育」だ「ペナルティ」だといって、果たして改善が見込めるでしょうか?

わたしは、大人に口うるさく言っても、なおる見込みは薄いと思っています。

 

いつもムキャンばかりのひとが、「しっかりなおしたい。何回かかるのか。こういう順番はどうか。」

こんな提案をしてきたとして、あなたならどう思いますか?

「この人は、ムキャンばかりなのに、何を言っているんだろう。まず、ちゃんと来るかもわからないのに」

こう思ってしまいますよね。

 

つまり、非常識な無断キャンセルは、それ以降、やる気や意気込みを疑われ、いくら痛い、急いでいる、といっても、本気にされないかもしれませんよ、ということです。オオカミ少年状態です。

「ならなぜもっとちゃんと来ないの?」とツッコまれてしまいます。

 

キャンセルをするなといっているのではないのです。

連絡をください、といっているだけなのです。

 

・・逆も言えます。

皆さまが歯科医だと立場を逆にして考えてみてください。

いつも時間通りキチンキチンといらっしゃる人。保険診療も自費診療も関係ありません。

ものすごくキチンといらっしゃって、キャンセルのときは早めに必ず連絡をいただける人。

このような患者様こそが、こちらも責任をもって、しっかり拝見したいと、心の底から思うような方です。

たぶんどんな職種でも同じなのではないでしょうか。

 

では今日はこのへんで。ごきげんよう。

 

 

知彼知己、百戰不殆(孫子)

皆さまこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

コロナはまた増えたり減ったり。曜日にもよるとのこと。

 

こないだ初めて、ZOOM勉強会なるものに参加致しました。

いやあ、すごい時代ですね。参加者が思いっきりセキ込んでも、全く気になりません。

自宅だからマスクもいらない。すごい。

今回のメインテーマは、親知らず抜歯の(下の親知らず)危険性についてでした。

難しい症例は、某大きい病院系口腔外科さんにお願いしているのですが、最近紹介した方で、

ただの埋まっている親知らずかと思いきや、親知らず+下顎のう胞(炎症がすすんだフクロ)で、全身麻酔で、顎の下(首の方からあける)からの大手術予定とのこと。

その患者様は、初回来院時、せっかく調べてここに来ましたので、お願いします、とおっしゃっていましたが、レントゲンをみて、かなり下のほう(首に近い方)(顎の骨の中の下の方)にあるようにも見えるので、患者様は不服そうでしたが、大きい病院に無理せず紹介いたしました。もしも自分で普通に歯茎から開けていたら、どうなっていただろう、と思いました。

そもそも町の歯科診療所は、患者さんが急変した時に、内科や救急、循環器科などがくっついているわけではないので、最低限の知識と、救急車を呼ぶくらいしかできません。

大学時代や研修時代も、上の先生に口をすっぱくして言われました。

「無理をするな。勇気ある撤退が、一番大事。本当に自分で抜けるか抜けないかを見極めるのが、

本当の勉強、本当の力量だ」と。

このような考えに至るのには、エピソードがありました。

大学病院で研修時代、口腔ガンの末期の人が、深夜に急変したのです。

グループの一番下っ端のわたしは、慌てて、上の先生に伝えると、

「歯科麻酔科を急いで呼べ」とのこと、急いて電話をすると、

「その状況では対応の限界をこえている。医学部循環器を呼べ」とのこと、急いで電話をすると、

「そういう時は、歯科麻酔科か口腔外科、歯科の先生が対応することになっているのではないのですか?」

とかなり怒られました。結局来てくれて、何かシールを貼ったり診察したりして、回復されました。

しかしその循環器の先生はかなり怒っていました。そして私に、帰り際にこういったのです。

「あのさ、責任もって最後までできない、わからないなら、最初からやるなよ。」

 

ぐうの音も出ませんでした。歯科口腔外科、医科の耳鼻科、医科の頭頚部内科外科、

この辺の領域の問題は、しばしば議論になります。

 

歯科医は、医者ではありません。全身の機序まで、完璧に国家試験を受けているわけではありません。

私は、無理せず、大きい病院にお願いする方が、絶対に正しいと思っています。

では、みなさま、ごきげんよう。

 

総力戦は過去のもの?

皆さまこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

なかなかコロナもおさまりませんね・・当院もパーテーション工事やら

フェイスシールドやら口腔外バキュームやら、さらにタービン購入やら、やるべきことは粛々とやっておりますが、

予約外で飛び込みの方がいらした場合、医療機関は原則断れません。それが度が過ぎると密になります。

密はいけません。

ではあらかじめスカスカの状況にすると、患者さんが予約をとりにくくなかなか治療がすすまなくなってしまう。

 

まるで「答えのないパズル」のようです。それでも、ベストを求めて日々頭を絞るしかありません。ふぅ。

 

・・そんなとき、やはり頼りになるのは先輩、先人です。

コロナ関係の医療機関向けの器具や設備の補助のことにはじまり、歯科医師会の先生方はいろいろと教えてくださいます。私なんぞにも優しく助言してくださり、本当に感謝しております。入会して良かったです。

入るのを迷っている先生や、入らないと決めている先生は、入った方が良いと思いますよ。

損得だけで考えたとしても、得のが多いと思います。

歯医者の世界は、昔かたぎの職人さんの世界に似て、技は教えてもらえない、見てぬすめ、自分で痛い思いをして考えろという部分も確かにあると思いますが、最近の風潮でしょうか、思った以上に、かなり年の離れた先生も優しいです。

 

将棋の世界では、若い藤井七段に、何でも食事を選びやすいように渡辺棋聖が一番高いのを頼んだり、藤井さんが御手洗いにたったときには、藤井さんの残り時間が少なくても指さなかったり。大人の気遣いがすごい。

木村王位は、封じ手の流儀を、優しく、そっと藤井七段に教えてあげたり。愛にあふれています。

 

・・勝負事ですよ?しかも人生を左右する大勝負ですよ???

今はこういう時代なのでしょうか。とても優しい。本筋の将棋のみで、純粋に勝負しようという風土が素晴らしく、そういった世の中の潮流なのかな、と感じています。

 

・・・昔のエピソードを見ると、将棋では、相手が熱いようにわざとストーブを相手に向けたり。

野球では、ケガの情報がマスコミに漏れると、先発のコマ不足がわかってしまうから、ファンサービスは一切しないが勝利至上主義で情報統制を敷くとか。サインを盗んででも勝つとか。相手のプライベートを耳元で囁くとか。

 

そういう時代ではなく、純粋に本線のみで、気持ち良く切磋琢磨する。それが、令和の時代なのでしょうか。

背景には、SNSなどの存在も大きいのでしょうか。ツッコミを受けるポイントがあれば、すぐに批判される。

そういうことも関係しているのかもしれません。歴史は繰り返す、って本当?とさえ思います。

 

・・ではみなさん、ごきげんよう。

歯医者でPCR検査!! 早とちりです

皆さまこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

 

海外にいる友人に言わせれば、日本人は真面目だとのこと、けっこう強制されてもマスクしない人も

海外では珍しくないんだとか。真面目な日本人。ここに今後も期待しています。

 

・・さて、PCR検査、というともう過剰反応してしまう今日このごろ。

どうもあまり知られていないようなので、ここで一応、書いておきます。

 

① PCR検査(新型コロナウィルスの検査)は、歯科医院ではできません。決められた施設で、場合によっては、研修を受けた歯科医が、することもあるかどうか、そんな程度です。正式にはProtein Chain Reaction検査、

歯医者は習っているのかというご質問に対しては、基礎(生化学)で習い、国家試験の範囲でもあります。

でも、虫歯や歯周病ほどは、どの歯科医も詳しくないのではないでしょうか。

 

② PCR検査(Plaque Control Record プラーク コントロール レコード)は、歯科医院では当たり前のようにやっています。これは、歯垢がどの程度ついているかの検査(チェック程度)です。どの歯のどの面についているか、それを歯科医師や歯科衛生士が記録することで、歯磨きの上手下手を判定するのです。

コツは、歯頚部(歯の根元と歯茎の境目)にプラークがついているかを見ないと意味がない、てところです。

 

 

・・・・・なるほど、と目からウロコのかたも多いのではないでしょうか。例えば 「歯科 PCR検査」などと検索すると、かなりの歯科医院でHPなど記載が多くPCR検査をやっているような錯覚にとらわれますが、それは②のPCRのことなのです。

歯科医院からすれば、PCRといったら、②に決まっているので、いちいち説明しないのでしょう。

 

もっと細かく申しますと、歯石を取るというのは歯周病の治療ですが、PCRの結果が悪すぎると、歯石をとる前に、歯磨き指導をするのが厳密には正しいのです。なぜなら、歯石をいくらとっても、磨けていなければイタチごっこで意味がないからです。

そんな考えの流派もあれば、モチベーションがつけばオッケイという考えもあり、考え方はひとつではありません。

にしても共通しているのは、決してコロナの検査、①のほうではない、ということです。

 

ちゃんとこれを書いている記載をあまりみないので、一応、老婆心ながら、かかせていただきました。

では、みなさん、ごきげんよう!