薬を出さないという考え方

皆さまこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

暑いですね~! スタッフルームが暑く、扇風機を導入しました。

 

今日はおくすりのお話しです。

 

皆さまは、歯医者に行って、思うように薬が出してもらえなかった経験をお持ちではないでしょうか?

オヤシラズの抜歯の後、もっと薬がほしいのに、これ以上出せません、と言われたり、

もっと強い薬がほしい!といっても、無理です、と断られたり、違和感や炎症があるっぽくても、薬がでなかったり・・・

 

先生の方針の場合を除いて、やはり、保険のルールと言われたことがあるのではないでしょうか?

それは残念ながらその通りで、保険診療というのは、病名に対して、治療法があり、症状が強いときに出すのが薬である、というような考え方です。

なので、予防的な大量の薬や、念のための薬、また、病名に対して、出せる種類もおおむね決まっており、それが理由なのです。

保険のシステムを考えれば、なるべく無駄のないように、仕方がないのかな、と思います。

 

具体的に、保険で通らない、とはどういうことなのでしょうか。

例えば、一か月に、抜くべきか、根の治療をすべき歯を、クリーニングと薬だけで様子見てしのぎたい、という人が、ボルタレンを月30錠もほしがり、歯科医院も出したとします。

それを、保険者などが審査し、適切でないと判断されれば、そのお金は、歯科医院には払われないのです。3割負担のかたなら、7割です。しかも!その月の診療分(その患者様についての)が丸々支払われないので、つまり、クリーニングの分のお金も支払われません。

こういった背景が、なるべく安全に、薬を出しすぎない、という動きにどうしてもつながるのは無理ないと思います。

決められたルールの中での診療。従うより仕方がありません。

 

しかし!今日のお話しのポイントはそこではありません。

皆さまが薬を思ったようにもらえない、というのは、2パターンあると思います。

①上記のように、量をたくさんもらえない。もっと強い薬がもらえない。

②自分の今の症状なら、薬が出るかな、出てほしいな、と思ったが、もらえなくてガッカリ絶望した。

 

・・・①は、大変申し訳ございませんが、あきらめてください。保険制度はいいところもたくさんあります。仕方がないです。

しかし、②はどうでしょうか?研修医のころから、現在まで、例えば、患者様が、お顔がはれたり、歯ぐきが腫れたり、歯が痛すぎるなどの症状で、病名は、(ちょっと専門的になりますが)、むしば、歯周病の発作、神経までいく虫歯、根が膿んでいる虫歯、などになりますが、それで、歯科医師の判断で、薬を適量(多すぎず)出して、絶対ダメだと言われたことはありません。神経までいく虫歯の診断で、とりあえず薬(痛み止め)を出して、不適切だという判定をみたことがありません。顔が腫れていらした方に、とりあえず抗生剤を出して、不適切だという判定をみたことがありません。

 

②の時は、場合により、薬を出さないお考えの先生もいらっしゃいます。過去何度もいろいろな場所で、そういう先生と仕事をしたり、一緒に学んだりしました。ある程度は、信念に似たところがあるのではないかと思います。もちろん否定できません。それはそれで筋が通っています。学術的ななるほど、という理由も多いです。

また、薬が効いて安心してしまって、通院が必須なのに、通院しなくなってしまう患者様がいるのも、事実なのです。

 

しかし、私は、そうした考えになれません。自分や家族が過去、医療機関に行った時、薬が予想外に出なかった時の絶望感がわかるので、それはどうしてもできません。どうしてくれないんだろう。なぜ?なぜ?なぜ???

どんどん症状が悪化しそうです。病は気から、ともいいますし。

 

なので、町田エブリー歯科では、そのような時 (②のケース)は、なるべく薬をお出しするようにしています。

リスクが無いわけではありません。たまには、お上から突き返されるかもしれません。学術的ではないのかもしれません。

でも、私は、勝負します。薬を出します。

 

では、今日はこのへんで。ごきげんよう。

6/9(日)休診のお知らせ

誠に申し訳ありませんが、講習会出席のため、6/9(日)休診致します。

しちしょうしちきん(七縦七擒)

皆さまこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

暑いですね~  最近、当院の入っているビルが修繕工事をはじめました。入口がやや入りにくく、申し訳ありません。

工事の人は、ものすごく暑いなか頑張ってくれていますが。

 

さて、私はけっこう中国史が好きで読んだりしますが、学ぶところは多いですね~。

三国時代、蜀の名将、諸葛亮公明は、敵将、蛮王孟獲(もうかく)を捕え、自分の陣形を教えて放してやった。それを7回繰り返した末に、孟獲はついに恐れ入り、以後はそむかなかったということから、敵を7回つかまえて7回放すこと、らしいです。

いやあ、すごいですね。まず、昔の中国です。1回ヤバイ奴を捕まえたら、ふつうは終わりでしょう?

ギッタギタにされそうですよね・・・

それを、自分の陣形、手の内まで見せて、7回も逃がすとは・・・長期的にみて、他と敵対するには、背後の孟獲は、心底から感服して、忠誠の状態にしていないとダメとの判断なのでしょうね。でも凄すぎます。

 

え?もし私が足を引っ張られたら?7回も?そりゃ許しますよ(^^)もちろんです。1回くらいはもちろん華麗にスルーですかね。

いやいや、違います。

そういうお話しではなく、この諸葛亮公明の七縦七擒から私が想像したのは、ムシバの菌です。

よく、かぶせものやつめものがとれたりして、あるいはちょっと痛いことがあった、など、7回くらいなんらかの症状が出ても、宿主、将軍、君主である皆さまの中に、7回くらい、許しちゃってる人!いますね!そういう諸葛亮さん!

ムシバの菌にしてみれば、7回も治療されてしまうチャンスがあったけど、(特にとれたけど、またすぐ着け直すなど)7回も見逃されたら、超ハッピー!ラッキー! 繁殖していいってことですね!!!でしょうね。。。

学生時代に、先生に言われたことで強くひびいたことがありました。

実は何科の先生だったか、忘れてしまったのですが。

「症状で出ているものを、無視してはダメだよ。」

ですよ!皆さん!二縦二擒くらいにしておきましょうね!

では今日はこのへんで。ごきげんよう。

 

抜くのが正しい?抜かないのが正しい?

皆さまこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

暑くなってきましたね~  蒸す日も増えてきました。

 

さて、ご質問をいただくことに、ほかの歯科医院さんで、抜くしかないと言われたが、ほかに方法はないのか、というものです。

結論を先に申しますと、①どの歯科医師がみても抜歯だろうというケース②歯科医師なら抜歯の理由に納得できるが、常識的な感覚とかけ離れていて理解されない結果、まるで悪者のように扱われてしまうケース③抜歯も非抜歯も考えられるケース④まったく抜歯の必要がないケース  のおおむね4通りかな、と思います。

①ですが、歯が激しく折れたり根まで割れたりしているの場合が多いように思います。患者様も納得される場合がわりと多いです。痛みが無くても、細菌をそこで育てているようなものですからね。

③はいろいろです。④はひどいですね、同業者として恥ずかしい限り。

正直、一番大変なのが②です。ではその例を挙げます。

 

(1)大学病院時代の話です。Aさんが抜きたくないのは、半分埋もれている親知らず(下の親知らず)で、歯が黒くなっている状態。抜きたくないとのことでわざわざ大学病院に来院。むしば外来が、以前、保存科という名前だったこともあってか、患者様は、半狂乱のように主張されていました。「虫歯だけとれば、削ればいいのに!なぜですか!」 上の先生と2人1組で、新患係をやっていた時です。上の先生は、「抜歯が適当です。虫歯の治療では治りません」と毅然としておっしゃっていました。豊富な知識と経験に基づいた毅然とした態度に、憧れをいだいたのを覚えています。

自分なら、あそこまで言い切れないと思ったからです。

 

いったい、半分埋もれた親知らずの虫歯。なぜ抜歯なのでしょうか?

まず、虫歯が見えるところにあるだけとは限りませんし、その歯を私も実際に見ましたが、歯グキの中に埋もれている部分も、黒いのがのぞいてまして、削る治療で虫歯をとりきれるとも思えませんでした。なので、虫歯をとりきれない可能性がある時点で、治らない事が確定してしまいます。

また、歯グキも腫れ、いわゆるオヤシラズの炎症になっており、抜かずに改善するとも思えません。また、仮に虫歯をとりきれたとしても、場所的にきちっと磨くのは不可能です。つまり近いうちの再発が確定しています。

ただ、一般の方の感覚はどうでしょうか?

もちろん虫歯はとりきったほうが良い、と思われるでしょうが、「特にひどいやわらかいところ、特にひどい黒いところをとりきれば」「ある程度の成果は期待できる」・・・なんて思っている方のほうが多いのではないでしょうか。残念ながら、とるべきところを少しでもとらなければ、必ず虫歯はすすむし、再発します。

「きちっと磨く」とは何か?一般の方の感覚は、毎日毎食後、そこを意識して、歯ブラシを入念にする。うがいもして仕上げる。

ではないでしょうか? まったく違います。少しでもプラークや食べかすが、歯グキの中にでも残っていれば、磨き残しです。

細菌はすごく小さいのです。簡単に繁殖します。

 

(2)例をもうひとつ。やはり大学病院の時の話しですが、根の治療に使うゴムのシートが、歯が小さいか短すぎて(補強もできず)、そのゴムのシートがかけられない歯がありました。膿んでいるので根の治療が必要ですが、なんと!

その正確な治療に必要な、ゴムのシートが使えない、かけられないから、という理由で、抜歯が適当という診断、説明になっている例を目撃しました。その方はあっさり納得していましたが。

しかしふつうは、これは、一般の方には到底納得できないと思います。

でも、学術的には、正しいと思います。根の治療は、できる限り清潔に、汚染されない環境を目指してやるものだからです。

 

あとは・・・現代医学の限界、まだ知られていない事実、じつは一般の方の感覚が正しかった、ということがまったくないとは言えない、ということが、希望を抱かせてしまっています。

だって、誰だって、水泳のクロールは、足を激しくバタ足したほうが進むと信じてたと思うのですが・・・そうでもないと最近判明。なにせ、わたしたちのまわりをただよう物質だって、ほとんどがわかっていないというではありませんか。

 

やはり、説明をしてさしあげ、選んでいただく。それしかないのかもしれませんね。

 

では今日はこのへんで。ごきげんよう。

 

 

 

 

 

歯を削る量くらべ

皆さまこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

 

さて、早速ですが、かなり多く質問をいただくので、ここでもお話しさせていただきます。

「詰め物って、保険がきく金属と、樹脂と、保険がきかないゴールドと、セラミックと、ジルコニアと、どれが歯を一番削らないんですか?」

というご質問です。

詰め物の各材料の特徴は、削る量だけで、メリットデメリットをお話ししきれるものではありません。それだけおことわりさせてください。

 

一番削らないのは・・・・・・・

 

なんと保険がきく樹脂(コンポジット・レジン)です。

 

虫歯をとりきった結果、陰になるところがあっても樹脂なら流し込んだり押し込めば詰められるのですが、ほかは全て型どりが必要で、陰になるところがあると、人工の詰め物がはいらないので、健康なところも、構造上削らざるをえないのです。

では今日はこのへんで。ごきげんよう。

 

4/30 休診のお知らせ

4/30(火曜日)、院長勉強会出席のため、お休みします。申し訳ありません。

ほかのゴールデンウィークは、毎日17時まで診療致しております。

実は1億人が

皆様こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

新年度で変化があり、お忙しい方も多いのではないでしょうか。この時期は、学食が一年で一番混む時期だったのを思いだします。

生協弁当も無くなるのが早く、「えーもうナス味噌丼ないのかよ!」とか言ってました。

だんだん慣れていろいろなところで食べたり、お弁当にしたり、もっと自分にあったところを見つけたりみな徐々にばらけていくんです。あと、最初は大人数のグループで一緒に食べ、じょじょに気の合う者どうし、自然とオフピークみたいになっていくんですよね。懐かしいです。

さて、ゴールデンウィークも近づいてきました。印刷が間に合わなくて、祝日の赤い字になっていないカレンダーが大半ではないでしょうか。

 

・・・某旅行会社のリサーチを見たのですが、GWに旅行(国内、海外)に行く人は、だいたい2500万人くらいだそうです。

人口が約1億2500万人ですから、5分の1です。2割です。つまり、約1億人はGW中に一度も旅行に行かないのです!

テレビで見るイメージよりも、行く人は少ないんだな、と思います。家でゴロゴロしているというのも、かなり魅力的な選択肢です。

日本人はすごく真面目なので、たいていお勤めの方、主婦の方、時間単位で行動が決められています。日々拘束されています。

予定を決めない、しばられない。あてもなく歩く。寝たいだけ寝る。近場に出かけたいときに出かける。そんな時間を楽しみにしておられる方も多いのではないでしょうか。

NO PLAN   ノープラン 計画無し ってやつです。家族でちょっとショッピングモールでもいくか、とか、いきなり友人に、ちょっと食事しない?久しぶりに会わない?とか。ノープランが許されるというのは、実は一番ゼイタクかもしれません。そういう時代の気がします。

知合い、家族、思い立ったが吉日とかいって、ああ、いいよ、とかいって近場で会う。それこそ1億人の実態に近いのではないでしょうか。

それが終われば、6月がやってきます。6月は祝日がありません。ドラえもんに出てくるのび太が一番嫌いな月です。(祝日がないから)6月に備えて、英気を養わなければいけません。皆様、ゆっくりやすんでください。

町田エブリー歯科では、4/30(勉強会出席)を除いて、毎日GWも診療しております。いつも御多忙の方、治療のチャンスかもしれません。虫歯予防習慣のある、6月に備えて虫歯を退治しなければいけません。治療しておきたい?させておきたい?お子様の保護者様、つれてきてください。

 

では、今日はこのへんで。ごきげんよう。

ご相談ください

皆様こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

今年の桜は長持ちしていましたが、さすがに少なくなってきました。

 

新生活でお引越しされた方!クリーニングや検診など、ぜひご相談ください。

治療のつづきでも大丈夫です。詰め物がとれたまま放置している方。早ければ早いほど

小さい治療ですむかもしれません。

では今日はこのへんで。ごきげんよう。

新年度

皆様こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

新年度になり、5月からの新しい元号も令和と決まり、とても新鮮な気持ちになりますね~。

万葉集からとのこと。おくゆかしいですね。貴族だけでなく、みんなの歌が載っているとのこと。「をかし」の世界ですかね。それはもっと後の時代だったでしょうか?

・・・年度がかわってお引越しされた方、新しい生活でお近くの方、治療の引継ぎでも大丈夫です。原町田大通りジョナサンさん真下です。町田エブリー歯科をよろしくお願い致します

 

ではみなさん今日はこのへんで、ごきげんよう。