トリアージってNANDA?

皆さまこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

ちょっと前の話になりますが、トリアージの講習会にいってきました!

トリアージとは、災害などが発生して、急病人、傷病者があふれた時に、

受診の優先順位を決める、という行為です。

 

なぜ歯科医の私がいったかというと、東京都では、医師や看護師はそうした有事の時は治療それ自体で手一杯で、

とても手が回らないので、トリアージは歯科医が行う分担になっているのです。(薬剤師さんもだったと思います)

 

実習でやってみましたが、なかなか難しかったです。まず、

「歩けますか?」が第一の質問になるとのこと。

ま、あるければ自分で病院にいけるだろう、ということですよね。

また、トリアージの目的として、「治療が本当に必要で、命にかかわる傷病者をできるだけ早く正確に

みつけだす」というものがあります。

呼吸、脈などありますが、興味深かったのは、どれかひとつでもバイタルサインが基準にみたなければ、すぐに赤い色の紙(要治療、緊急)の判定を下すことでした。確かに、これなら早いと思いました。

災害時は、皆、パニックになり、自己中心的な人も増えると考え、私は質問をついついしました。

「症状を重くみせ、自分や自分の家族を優先しようとするひとを、どう見分けるのです?」

と。すると、講師の医師の先生が、教えてくれました。

「そこはまさにチーム医療です。看護師さんだけでたりなければ、それこそ歯科衛生士さんなど、

できれば協力いただき、患者さんの言葉に耳をかたむけ、共感しながらも、トリアージの主旨を

丁寧に説明し、理解していただくようにする、また、それは過去の災害でも例があり、課題として、

きちんと挙がった経緯がある」とのことでした。

 

よく、「国はなんにもしていない」「自治体はなんにもしていない」なんて考えがちですが、

全く違うということがよくわかりました。

系統だて、シュミレーションし、チーム医療、分担までしっかりと考えている・・・

東京都はやっぱりちゃんとやってるんだな、、、と感心しました。

 

いざというときは、しっかりとトリアージの仕事をがんばりたいと思います。

もちろん、いざ、が無い方がいいんですけどね。

 

では、今日はこのへんで。ごきげんよう。