皆さんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
さて、暑くなってまいりました。一番暑くないうちに歯は治して、夏にそなえましょう^^
この6月から、保険診療でも、直前のキャンセルはキャンセル料を患者さんからもらっていいことが正式に認められました。
しかしまさにザル法というか、全く意味がありません。先にいっておくと、うちももらわないし、
開業歯科医の友人に何人か聞きましたが、みな口をそろえてもらわない、と言ってました。
なぜでしょうか。まず、保険診療のキャンセル料をいただくには、問診表、診察券、院内掲示などにしつこく分かりやすく明記し、
患者さんが必ず同意している必要があります。
この時点でもう破綻しています。
仮に、「直前にキャンセルしたら、3000円(3000円~10000円程度らしいですが、それも決まりはありません)払ってもらいます」と
初診時に言われたら、そんな歯医者に行くでしょうか。キャンセル料が無いところに行くに決まっています。
また、キャンセル料が保険点数に組み込まれるなら、患者さんが窓口負担の支払いを拒否したとしても、7割分を保険者からもらえますが、
保険点数にはなっていません。(医療費がさらに高騰するからイヤなのは分かりやすいです)
結局、無断キャンセル(連絡無しキャンセル)や直前キャンセル(他の人をいれようがないあまりにも直前のキャンセル)については、
多くの歯科医院がしているように、3アウト制、2アウト制、(3.2回やったら予約とれない、診てほしければ来て待つのみ)か、あまりにひどい場合には受診拒否(あまりにもキャンセルが多い場合には、信頼関係(歯科医師→患者の方向の信頼でもある)が構築できないので受けなくて良い)となって
いる現状と、なにも変わらないのです。
飛行機や旅館のある程度の直前キャンセルに、料金がかかるのは、納得しやすいです。でも、歯科どころか、飲食店の皆さまも、苦労されているかと思います。
飲食店のキャンセルは、比較的歴史が古いというか、理解されているように思いますが、いざ、まわりの人に、「飲食店でキャンセルしたか、そういう話を聞いたときに、けっこうなキャンセル料を請求されたことってある、あるいはそういう話を聞いたことある?」と聞くと、
ほとんど皆「ない」と答えます。
つまり、おそらくは飲食店も、厳密にはキャンセル料をとれたら助かるしとりたいけど、そんなことをしたら評判がわるくなるので、とれないのが現状なのではないでしょうか。
こうした、一見、きちんと法整備されているようで、まったく意味がないという事象はサービス業においてかなり多いと思われます。
やはり、日本には良くも悪くも、おもてなしの文化が根強くあり、「お客様は神様」という概念がまだ根強いのだと思います。ちなみに、当の三波春夫は、「お客様は神様」というのはそういうつもりでいったのではないことは実は有名です。
コンプライアンス、グローバリズム、多様性、、、、世界標準の文化が流入しつつも、それぞれの国の根強い文化の前には、ほとんど意味をなさない・・・・そんな時代が、あと何年続くのでしょうか。
うちはいただきませんが、保険診療でキャンセル料を算定している皆さんの近くの歯医者があったら、どうか皆さま、理解してあげてください。
ではみなさん、ごきげんよう。