話が通じる、通じない

皆さまこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

暑い日がつづいたとおもったら、梅雨明けのはずが土砂降りだったりと調節が難しい気候がつづきますね。

 

さて、コロナもまた増えてきているなか、当院では、相談をご希望の新規の方が増えてきています。

どんな内容かというと、他の歯医者さんでインプラントしかないと言われた、本当にそうか、という患者さんです。

 

インプラントはしっかり咬めれば良い治療法です。否定するのもおかしな話ですが、

どうも歯医者さん側が『インプラントしかない』とは言っていないものの、実質インプラントしかない、と言われたと

患者さんが感じるような説明をしているところがけっこうあるようで、町田ではなく、遠くからいらっしゃる方も多いです。

 

入れ歯や、ブリッジ、自分の歯の移植などの方法ももちろんあるワケです。

保険がきく、効かない別として、インプラントしか治療法がないということはまずありません。

 

しかしながら、入れ歯で当たってどうしても痛かったり違和感があるのと、インプラントでしっかり咬めるのでは、だいぶ違うのも事実なのです。

ですから、きちんと選択肢が説明されていれば何の問題もなく継続通院されていたであろう方々も、

「インプラントしかできないと言われて信用できない。もうそこにはいきたくない」となってしまう方も多いです。

 

とはいえ、説明しなければ分からない。それは当たり前なので、このような疑問がある方は、是非、ご相談にいらっしゃってください。

治療法の説明自体は、それほど変わらなかったりしますが、金額がだいぶ違う、おかげさまで安くなった、と言われることは多いです。

 

その典型例ですが、(同業者の方にはネタばらしのようになってしまいますが)ムシバの治療で隣り合った歯の場合、保険がきく樹脂できちんと接している部分を作成するのはけっこう難しいのですが、ひとつの歯を樹脂にして、もう一方をセラミックにすれば、セラミックの本数が半分になります。

それくらいの努力は、当院はするようにしています。もちろんセラミックのが性能がいいので、それを多く使ってほしいという方もいらっしゃいますが、

一般的にコストをおさえてほしい、と言われれば、そうした工夫が必要になってくるワケです。はい。ちょっとしたタネ明かしでした。エヘヘ。

 

しかし、改善すべき点は??という意味でわが身を振り返ると、同じような苦情という意味で、歯石を回数かけてブロックに分けてとることは、医学的にも正しく、一般的な方法ですが、「歯石をとるだけで6回かかった」「歯石なんて1回でとれて当たり前だろう」というお叱りや、苦情、意見、不平不満をたまに聞いたり目にします。

患者さんの無知からくるものですが、わたしや歯科衛生士がきちんと説明しているのですが、それでも思い込みがあるのか、患者さんの中にはいくらいってもひびかない方もいます。そういう方については、言っても仕方がないと思っています。

 

似ている状況として、たとえばそばとうどんだったら、同時にオーダーが入ったら、駅に併設されているようなそばうどん屋なら、うどんの方が時間がかかることはしばしばで、順番前後します、と言われておこるひとはそうそういません。

それでも、「こっちのが先に来ているのになんで後からきたそばのが先に出すんだよ!!!」とブチ切れて帰ってしまう人もたまにみかけるのも事実です。

 

・・・つまり、どんなに説明しても、被害妄想というか思い込みも込みで、言ってもわからない、響かない、理解しようとしないという方は一定数います。それはどうしようもないことです。ある程度あきらめて、最近は、話の分かる方、いや話が通じる方に気持ちよく通っていただければそれでいいや、と思うようにしてあまり深く考えすぎないようにしています。

ではみなさん、ごきげんよう

 

この記事をシェアする